朝のタンパク質が少ない!まずは10グラムプラスを目指そう

公開日: 更新日:

 日本人は“朝たん”不足が深刻だとか。“朝たん”とは朝食のタンパク質。タンパク質は、脂質糖質と異なり吸収されない余剰分を体内にとどめておくことができないため、毎食取る必要がある。その目安量は、成人で1回の食事につき20~30グラム。朝食抜きや、朝はおにぎりやパン、シリアルなど手軽なメニューだけ、といったふうだと、到底20~30グラムに足りない。

“朝たん”だと、何が問題になるのか? 睡眠中はタンパク質を長時間摂取できないためアミノ酸不足になり、それを補うため筋肉が分解されてしまう。3食しっかりタンパク質を摂取している学生と、“朝たん”不足の学生の筋肉量を比較した研究では、後者は筋肉量が少なかった。若者でもそうなのだから、高齢者では深刻な筋肉不足を招きかねず、そうなるとフレイル(虚弱)やサルコペニア(加齢による筋肉量の減少や筋力の低下)のリスクが高くなる。

 時間栄養学の観点からも、“朝たん”は重要。炭水化物とタンパク質で構成された朝食は体内時計を調整する役割がある。体内時計は、1日24時間よりやや長い24.5時間周期で、毎朝のリセットが必要。これがなされないと、体内時計がずれた状態が続き、胃腸不調、高血圧糖尿病などさまざまな病気のリスク上昇につながる。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    僕がプロ野球歴代3位「年間147打点」を叩き出した舞台裏…満塁打率6割、走者なしだと.225

  2. 2

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  3. 3

    “玉の輿”大江麻理子アナに嫉妬の嵐「バラエティーに専念を」

  4. 4

    巨人「先発6番目」争いが若手5人で熾烈!抜け出すのは恐らく…“魔改造コーチ”も太鼓判

  5. 5

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  1. 6

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 7

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  3. 8

    【独自】フジテレビ“セクハラ横行”のヤバイ実態が社内調査で判明…「性的関係迫る」16%

  4. 9

    大江麻理子アナはテレ東辞めても経済的にはへっちゃら?「夫婦で資産100億円」の超セレブ生活

  5. 10

    裏金のキーマンに「出てくるな」と旧安倍派幹部が“脅し鬼電”…参考人招致ドタキャンに自民内部からも異論噴出