「PMS」(月経前症候群)を軽くするために男性も知っておきたいポイント
■注目成分はγ-トコフェロール
食生活の影響も大きく、1日3回規則正しく食事をして血糖値の急上昇・急下降を避ければイライラが抑えられ、女性ホルモンや神経伝達物質の原料であるタンパク質をしっかり取ればやはりイライラしにくくなる。
「さらに最近注目されているのはγ(ガンマ)-トコフェロールとエクオールです。γ-トコフェロールはビタミンEの仲間で、むくみ解消に役立つといわれています。エクオールは大豆イソフラボン由来の成分で、女性ホルモンと同様の働きをすることが明らかになっています。いずれもサプリメントで摂取できます」
これらでPMSが十分に改善しなければ、婦人科の受診をお勧めする。
「PMSと診断した患者さんには、どの症状が最もつらいかを問診で探り、それに対する治療を行います。症状に応じた漢方薬、低用量ピル、抗不安薬などを用います」
薬はずっと使い続けるわけではない。症状が落ち着いたらやめることは可能であり、多忙で生活が乱れやすくPMSの症状が重くならざるを得ない時だけ短期間使うという方法もある。