舞台上で息が苦しくなって…俳優・松尾貴史さん「肺塞栓症」を振り返る

公開日: 更新日:

 そうそう、集中治療室にいたときに、遠くのテレビから私の緊急入院のニュースが流れてきて、「肺塞栓症はつまりエコノミークラス症候群」と決めつけられていたのですが、私は違います。あれは飛行機などでジッとして動かないことが原因なんですけど、私は落ち着きがなくジッとしていられない性質なんです。

 “鷗外”の役のために1年かけて体重を11キロ落としたので、脂っぽいものも控えていましたしね。それでも肺塞栓症にはなるんです。原因はわかりません。でも主演舞台のプレッシャーはかなり大きかったので、あるとすればそれかな。

(聞き手=松永詠美子)

▽松尾貴史(まつお・たかし) 1960年、兵庫県生まれ。大学非常勤副手の傍ら、DJをしていた大阪のディスコでスカウトされ芸能界デビュー。俳優以外にも音楽活動、落語、執筆、折り顔作家(折り紙で顔を作る)など幅広く活躍している。演劇ユニット「AGAPEstore」座長、日本文芸家協会会員、雑誌「季刊25時」編集員。最新刊「違和感ワンダーランド」(毎日新聞社)が発売中。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    西武ならレギュラー?FA権行使の阪神・原口文仁にオリ、楽天、ロッテからも意外な需要

  2. 2

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動

  3. 3

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  4. 4

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏の勝因は「SNS戦略」って本当?TV情報番組では法規制に言及したタレントも

  5. 5

    小泉今日子×小林聡美「団地のふたり」も《もう見ない》…“バディー”ドラマ「喧嘩シーン」への嫌悪感

  1. 6

    国内男子ツアーの惨状招いた「元凶」…虫食い日程、録画放送、低レベルなコース

  2. 7

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  3. 8

    首都圏の「住み続けたい駅」1位、2位の超意外! かつて人気の吉祥寺は46位、代官山は15位

  4. 9

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏圧勝のウラ パワハラ疑惑の前職を勝たせた「同情論」と「陰謀論」

  5. 10

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇