著者のコラム一覧
古谷彰子愛国学園短期大学准教授

早稲田大学大学院卒。早稲田大学時間栄養学研究所招聘研究員、愛国学園短期大学准教授、アスリートフードマイスター認定講師。「食べる時間を変えれば健康になる 時間栄養学入門」「時間栄養学が明らかにした『食べ方』の法則」(ともにディスカヴァー・トゥエンティワン)などがある。

お酢の主成分は細胞から元気にする疲労回復物質 夜がおすすめ

公開日: 更新日:

 そんなスーパー調味料である酢の主成分は、酢酸やクエン酸などの有機酸です。酢酸やクエン酸はエネルギーを生み出す体内の回路(クエン酸回路)に必要な栄養素。疲労物質のひとつである乳酸の蓄積や増加を抑える効果もあるので、疲れた時にはうってつけの食材ですね。

 女性を対象にした実験でも、黒酢を1日50ミリリットル、1カ月間取ったところ、肌の老化などの原因になる酸化ストレスが低下したり、血流が改善した効果が明らかになっています。血液をサラサラにしてくれるほか、コレステロール値の減少、血糖値上昇の抑制に関わることも報告されていますので、なるべく血糖値を上げたくない夜に摂取したい食材といえるでしょう。マウスの実験ではありますが、黒酢を4週間摂取させたところ、皮下脂肪腎臓回りの脂肪サイズが小さくなったことや、脂肪の合成が抑制されたことからも肥満にも役立つ食材と言えそうです。

 夏は疲れがたまるとともに、基礎代謝も落ちやすい時期です。さまざまな健康効果を併せ持つ酢をぜひ取ってみてはいかがでしょうか。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    僕がプロ野球歴代3位「年間147打点」を叩き出した舞台裏…満塁打率6割、走者なしだと.225

  2. 2

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  3. 3

    “玉の輿”大江麻理子アナに嫉妬の嵐「バラエティーに専念を」

  4. 4

    巨人「先発6番目」争いが若手5人で熾烈!抜け出すのは恐らく…“魔改造コーチ”も太鼓判

  5. 5

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  1. 6

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 7

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  3. 8

    【独自】フジテレビ“セクハラ横行”のヤバイ実態が社内調査で判明…「性的関係迫る」16%

  4. 9

    大江麻理子アナはテレ東辞めても経済的にはへっちゃら?「夫婦で資産100億円」の超セレブ生活

  5. 10

    裏金のキーマンに「出てくるな」と旧安倍派幹部が“脅し鬼電”…参考人招致ドタキャンに自民内部からも異論噴出