健康に良い冬場の着こなし方 「快適環境生理学」の大学名誉教授が指南

公開日: 更新日:

 それも、短時間に大きな変化に襲われると体は温度差以上に大きな反応を見せる。それが心筋梗塞脳梗塞につながることもある。

 気温の健康リスクから身を守るには屋外でも屋内の温度と大きく変わらない暖かい服装が必要だ。

「冬場の服装で一番大事なことは外出時に首回りを露出しないことです。首回りや顔面は冷たさを感じる温度センサーが多く、顔面は太ももの3倍寒さの感度が高い。そのセンサーから寒さが報告された脳は皮膚の血管を収縮させて体温を保つよう指令を出します。すると特に四肢の末端では直径が毛細血管の10倍、血流量は1万倍も流れる動静脈吻合(AVA)と呼ばれる体温をコントロールする特別な血管が閉じ、血流量は激減します。結果、手足さらには腕や脚も冷たく感じるようになるのです」

■まずマフラーで首元を守る

 問題はこの手足の冷えは体全体の冷えにつながることだ。

「いったんAVAが閉じてしまうと元に戻るには時間がかかり、全身が温まりにくくなります。そのため必ずマフラー、手袋は室内で着用し、数分過ごした後に外出することが大切なのです」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    佐々木朗希を徹底解剖する!掛け値なしの評価は? あまり知られていない私生活は?

  2. 2

    江藤拓農水相が石破政権の最初の更迭大臣に?「隅々まで読んだ」はずの食糧法めぐり“逆ギレ誤答弁”連発

  3. 3

    「相棒」芹沢刑事役の山中崇史さんが振り返る俳優人生…地下鉄サリン事件「忘れられない」

  4. 4

    吉幾三(5)「お前のせいで俺と新沼謙治の仕事が減った」

  5. 5

    みのもんたさんが自身のスキャンダルで見せた“類まれな対応力”…明石家さんま、石田純一との共通点

  1. 6

    巨人今季3度目の同一カード3連敗…次第に強まる二岡ヘッドへの風当たり

  2. 7

    大阪・関西万博もう間に合わず? 工事未完を「逆転の発想」で楽しむ方法…識者が皮肉たっぷり提唱

  3. 8

    日本代表FW古橋亨梧の新天地は仏1部レンヌに!それでも森保ジャパン復帰が絶望的なワケ

  4. 9

    維新は予算案賛成で万々歳のはずが…ゴタゴタ続きで崩壊へ秒読み 衆院通過の自民はニンマリ?

  5. 10

    松坂桃李「御上先生」第7話2ケタでV字回復へ 詩森ろばの“考えさせる脚本・演出”はTBS日曜劇場からの挑戦状