力士だけじゃない… “現役引退後”の健康維持には食事と体重管理に気をつけるべし

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「現役の力士は太っているとはいえ、運動量が多く筋肉がたくさんついており、内臓脂肪が低く、血圧も比較的低めの傾向にあります。ただ、大きな体を支えるための膝や腰の疾患、急激な血糖値上昇による血管へのダメージ、大量の飲酒による糖尿病など生活習慣病リスクも高い。しかも、力士によっては稽古場では人一倍体を動かしながら、普段の移動はほとんどタクシーという人もいます。ですから、引退後は、食事や運動などの生活習慣を入門前に戻すことが健康のために必要となります。しかし、それらをなかなか変えられないために多くの力士が苦労するのです」

 朝食の時間を戻して1食あたりの食事量や食後の昼寝などを改め、適度な運動を継続すれば体重はある程度戻る。しかし、現役時代にコーチや栄養士により厳格に管理されていた運動と食事を、引退後に自身で調整するのは困難だ。特に力士は取組のないオフの時期がアスリートの中でも短いため、現役時代の食事のクセが抜けづらい。そのため、力士の中には引退後に食事の量が多くならないように胃のバイパス手術をする人もいる。

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