排便を促す下剤は大きく2種類 便秘の特徴によって使い分ける
一方、便を軟らかくするクスリの代表的なものとして、酸化マグネシウムが挙げられます。酸化マグネシウムは便秘になってから服用するものではなく、便秘にならないように予防的に用いられることが多いです。また、腸の中で便が作られる際に効果を発揮しなければならないため、酸化マグネシウムは毎食後の服用が基本となり、排便状況を見ながら調節します。
時々、「酸化マグネシウムはあまり効かない」という声を聞きますが、その多くは服用方法に原因があります。酸化マグネシウムは水と反応して膨張することで便に隙間を作り、便を軟らかくします。つまり、水が存在しない状況下では効果が得られないクスリということになります。そのため、酸化マグネシウムを服用する際には、だいたいコップ1杯程度(約180ミリリットル)の水を一緒に飲むように指導しています。
酸化マグネシウムを服用している方はぜひこれを実践してみてください。酸化マグネシウムが意外と強力な効果を持っていることを実感していただけると思います。