難聴は認知症の大きなリスク 会話が聞き取りにくくなったら「人工内耳」も検討を

公開日: 更新日:

 成人の場合、両耳ともに70デシベル以上の音が聞き取りにくい高度・重度難聴であることに加え、補聴器の装用効果が乏しい場合に人工内耳の適応となる。小児では、原則体重8キロ以上の1歳児から手術が可能とされている。どちらも両耳とも裸耳での聴力検査で平均聴力レベルが90デシベル以上であれば、適応となる。

 人工内耳とは、障害がある内耳に代わって音を電気信号に変換させる機器である。蝸牛内部にあるラセン神経節細胞を刺激することで聴神経を通して音を脳に伝え、聞こえるようにする仕組みだ。手術で体内に植え込む「インプラント」と、音をマイクで拾い、インプラントへ送る「サウンドプロセッサー」から構成される。

「人工内耳のインプラントは一度入れたら故障しない限り、生涯取り換える必要がありません。不慮の事故などで大きな衝撃を受けない限り、入れ替えるケースはほとんどありません。サウンドプロセッサーは5~10年で替えることが多いですが、健康保険の適用であるため自己負担額は少なく済みます」

 また、近年では機械の改良によってこれまで受けられなかったMRI検査も可能になり、専用の防水カバーをサウンドプロセッサーに装着することで、プールや温泉での装着も可能になっている。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    田中圭“まさかの二股"永野芽郁の裏切りにショック?…「第2の東出昌大」で払う不倫のツケ

  2. 2

    永野芽郁“二股肉食不倫”の代償は20億円…田中圭を転がすオヤジキラーぶりにスポンサーの反応は?

  3. 3

    永野芽郁「二股不倫」報道で…《江頭で泣いてたとか怖すぎ》の声噴出 以前紹介された趣味はハーレーなどワイルド系

  4. 4

    大阪万博「遠足」堺市の小・中学校8割が辞退の衝撃…無料招待でも安全への懸念広がる

  5. 5

    「クスリのアオキ」は売上高の5割がフード…新規出店に加え地場スーパーのM&Aで規模拡大

  1. 6

    のんが“改名騒動”以来11年ぶり民放ドラマ出演の背景…因縁の前事務所俳優とは共演NG懸念も

  2. 7

    「ダウンタウンDX」終了で消えゆく松本軍団…FUJIWARA藤本敏史は炎上中で"ガヤ芸人"の今後は

  3. 8

    189cmの阿部寛「キャスター」が好発進 日本も男女高身長俳優がドラマを席巻する時代に

  4. 9

    PL学園の選手はなぜ胸に手を当て、なんとつぶやいていたのか…強力打線と強靭メンタルの秘密

  5. 10

    悪質犯罪で逮捕!大商大・冨山監督の素性と大学球界の闇…中古車販売、犬のブリーダー、一口馬主