難聴は認知症の大きなリスク 会話が聞き取りにくくなったら「人工内耳」も検討を
「生まれてから一度も音を聞いたことがない幼児の場合、耳から入ってくる音と言葉を一致させる訓練をします。音の強さや高さなどをコンピューターとサウンドプロセッサーをつないで調整し、微修正を繰り返しながら聞こえやすくします。成人は慣れれば半年に1回程度ですが、幼児は頻回に通う必要があり、多い人で週に1回通って言語習得の遅れを取り戻していきます。大体手術の1年後からしゃべり始めることができます。これを幼児期の間続けることで、小学校入学までには健聴者の言語習得に追い付くことができます」
近年、難聴は認知症の予防可能な最大の要因であることが分かってきた。音が聞こえづらいと感じたら補聴器相談医が在籍する耳鼻咽喉科を受診することだ。