「睡眠時無呼吸症候群は太っている男性の病気」は大間違い チェックするポイントは?
その理由として考えられることの一つが、「睡眠時無呼吸症候群=太った男性の病気」という思い込みだ。確かに、肥満は睡眠時無呼吸症候群のリスク因子。肥満の人は上気道にも脂肪が沈着しており、もともと上気道が狭いからだ。
しかし、日本人をはじめとするアジア人は、痩せているのに睡眠時無呼吸症候群、という人が少なからずいる。
「アジア人は顎が小さいため、痩せていても、空気の通り道が狭くなりやすい」
「太っていないから/女性だから、大丈夫」は大間違いなのだ。それ以外にも、「鼻の通りが悪い」「扁桃が大きい」「舌が大きい」「首が太い」が、睡眠時無呼吸症候群の原因になる。
睡眠時無呼吸症候群を疑うべき症状は、「夜中の大きないびき」「日中の強い眠気」「時々呼吸が止まっている」「起床時に頭痛やだるさがある」。日本人は睡眠時間の短さでは世界トップなので、日中の強い眠気が必ずしも睡眠時無呼吸症候群(または別の睡眠に関連する病気)によるものとは言えないが、検査を受けないことには判別がつかない。