潮干狩りでざくざく採れるシオフキガイをおでん種で
知らない食材って、まだまだいっぱいある……。料理屋さんに行くたび感じていることだが、先日、また初めての食材に出合った。シオフキガイだ。
「バカガイの一種です」とは、シオフキガイのおでんを出してくれた店主。ちなみに場所は、神奈川県のJR桜木町駅からしばらく歩いたところにある飲み屋街、野毛。
潮干狩り好きな知人に聞くと、「アサリよりもたくさん採れるよ。シオフキガイは砂抜きが結構面倒。でも、うまみたっぷりでおいしいよね」。はい、おいしかったです。
その知人いわく、シオフキガイの砂抜きは、アサリのように「暗い場所で水に漬けておけばOK」とはいかない。
大きな鍋に湯を沸かし、塩を入れ、シオフキガイをさっと湯がく。口が開き始めたら鍋から取り出し、水の中で優しく回し洗い。これを何度も繰り返し、砂が出なくなったら終了。
「水に漬けたままにしておくと死んでしまうので注意。バカガイの砂抜きも同じやり方で」(知人)
シオフキガイの旬は、3月からゴールデンウイークあたりまでとのこと。「アサリに比べおいしくない」という思い込みがあるからか、あるいは「砂抜きが大変」と知れ渡っているからか、採っても捨てる人が多いと聞く。実にもったいない!
ゴールデンウイークの予定がまだの人は、「潮干狩り→シオフキガイ祭り」の流れもいいかもしれない。 (和)