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下山祐人あけぼの診療所院長

2004年、東京医大医学部卒業。17年に在宅医療をメインとするクリニック「あけぼの診療所」開業。新宿を拠点に16キロ圏内を中心に訪問診療を行う。

測定不能なほどの高血圧…でも、お金がないから病院にかかれない

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「限度額適用認定証もあった方がいいですね。訪問薬局さんも入ってもらいましょう。訪問看護さんはお金のことがはっきりしてからの方がいいかなと思います」(私)

「分かりました」(包括)

 医療機関等の窓口でのお支払いが高額で負担となった場合、後から申請することで自己負担限度額を超えた分が払い戻される「高額療養費制度」があります。

 しかし、最初のお支払い自体が難しい方もいる。そんな場合、限度額適用認定証を保険証と併せて医療機関等の窓口に提示すると、払戻金額を差し引いた金額、すなわち1カ月の自己負担限度額を窓口で払えばよい、という制度があるのです。

 ただし患者さんの場合は70歳以上の高齢者であることと、所得区分が規定よりも低かったことから、結果として「高齢受給者証」を窓口に提示するだけで自己負担は限度額までで済むことも確認でき、旦那さんにも納得していただきました。

 数日後、初日に行った採血検査の結果を受けて再び伺うと、幸いにも容体は安定しているご様子。

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