清水俊彦
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清水俊彦東京女子医大脳神経外科客員教授

東京女子医大脳神経外科客員教授。「汐留シティセンターセントラルクリニック」の頭痛外来には全国から患者が訪れる。

「月10回以上、市販薬を飲んでいる」は明らかに飲みすぎ

公開日: 更新日:

 ここまで読んで「じゃあ、かかりつけ医にトリプタンを処方してもらおう」と思われたかもしれません。

 そのかかりつけ医が片頭痛に詳しいなら問題ないのですが、そうでない場合は注意が必要。なぜなら、病院を受診しようと考えるほどの頭痛持ちの人は、鎮痛剤で長期間痛みをごまかし続けていて、脳の興奮性が非常に強くなっているからです。

 そのため、そういう人は脳が痛みを覚えてしまっており、トリプタンを飲んでも効果が薄い、もしくは服用頻度が多くなる傾向があります。そういったこともきちんと話せる医師に処方してもらうことが望ましいですし、本来ならCTスキャンもしくはMRI検査など画像検査や脳波検査もした方がいい。それほど頭痛治療というものは簡単なものではないのです。

 トリプタン製剤も、やはり服用のタイミングが大切。「異様なまぶしさの後に、突然、目の前にチカチカ光が出る」「生あくびが出る」「軽い吐き気がある」など、頭痛持ちの人なら自分の頭痛の予兆がわかっていると思うので、その予兆が出た際に服用する。それが重要です。

 飲むタイミングや、普段の生活習慣から頭痛を予防できる策など、しっかり説明できる片頭痛に詳しい医師のもとで、トリプタン製剤を処方してもらうようにしましょう。

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