認知症の行方不明者が増加中…どう対応すればいいのか?

公開日: 更新日:

 認知症の方の行方不明件数が年々増加しているのはご存じでしょうか。警察庁によると、2022年の認知症による行方不明件数は1万8709人と過去最多を記録し、統計を開始した12年と比較して倍増しています。増加の背景には、近隣住民とのつながりが希薄になり、行方不明になっても気付かれにくいことが挙げられます。さらに、近年は核家族化が進んで「認認介護」と呼ばれる認知症の人が認知症のパートナーを介護しながら生活しているケースが少なくない。行方不明者届を出すのが遅れ、発見に時間がかかるといった問題もあるのです。

 とりわけ注意したいのが、発症前の性格が活動的で行動範囲が広かった人です。認知症の方は、ただ外に出たいからというわけではなく、目的を持って外出します。かつて営業マンだった人であれば営業回りに行こうとスーツを着るなど、きちんとした身なりで出かけるので、周囲の人も認知症だとは到底気付きにくいのです。

 以前、私が勤務する病院でも、脳卒中による高次脳機能障害で認知機能が低下した70代の患者さんが病棟からいなくなり、職員総出で捜索した経験があります。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    べた褒めしたベッツが知らない、佐々木朗希"裏の顔”…自己中ぶりにロッテの先輩右腕がブチ切れの過去!

  2. 2

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  3. 3

    巨人今季3度目の同一カード3連敗…次第に強まる二岡ヘッドへの風当たり

  4. 4

    巨人・田中将大“魔改造”は道険しく…他球団スコアラー「明らかに出力不足」「ローテ入りのイメージなし」

  5. 5

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  1. 6

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  2. 7

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…

  3. 8

    佐々木朗希を徹底解剖する!掛け値なしの評価は? あまり知られていない私生活は?

  4. 9

    大阪・関西万博の前売り券が売れないのも当然か?「個人情報規約」の放置が異常すぎる

  5. 10

    僕に激昂した闘将・星野監督はトレーナー室のドアを蹴破らんばかりの勢いで入ってきて…