乳幼児の卵アレルギーの診断に役立つ「たまこな」って何? 乳幼児の食物アレルギー第1位
早期の微量摂取で発症を8割予防できる
これまで、卵の摂取は生後1年まで避けるよう考えられていたが、近年、アレルギーに対する考え方が変化している。2017年の国立成育医療研究センターの発表によると、卵を食べる時期を遅らせることがアレルギー発症の予防効果が高いのではなく、むしろ早期から微量(卵白0.1グラム)を食べ始めた方が卵アレルギーの発症を8割予防できるとされている。
「2019年に12年ぶりに改定された厚労省の『授乳・離乳の支援ガイド』では、生後6カ月から固ゆでした卵黄の摂取を始め、よりアレルギー反応を誘発しやすい卵白は後に回すよう明記されています。ただ、これも自宅で毎回調理し量を測って与えるのは手間がかかるので、手軽に摂取できる粉末を世に出したいと思っていました。『たまこな25』はそういった予防目的での使用も可能です」
生後6カ月から離乳食として卵の摂取を始める場合、経皮感作を防ぐために湿疹があれば治療を事前に行う必要があるという。
たまこなの場合、自宅で摂取する際は、アレルギー症状を引き起こさないためにも医師に指示された量を必ず守る。万が一、アレルギー反応が生じたら、皮膚の症状であれば抗ヒスタミン薬、過去にアナフィラキシーショックの経験があればエピペンが処方されるので、事前に医師に相談しておくといい。
「今月からは牛乳アレルギーに対する食物経口負荷試験食の『みるこな100(脱脂粉乳)』もご家庭で使用できるように販売を開始しました。お子さんの食物アレルギーが心配であればアレルギーの専門医に相談してください」