著者のコラム一覧
青島周一勤務薬剤師/「薬剤師のジャーナルクラブ」共同主宰

2004年城西大学薬学部卒。保険薬局勤務を経て12年9月より中野病院(栃木県栃木市)に勤務。“薬剤師によるEBM(科学的エビデンスに基づく医療)スタイル診療支援”の確立を目指し、その実践記録を自身のブログ「薬剤師の地域医療日誌」などに書き留めている。

ダイエットに対する意識を高めても健康になれない? 日本人5.8万人を調査すると…

公開日: 更新日:

 人の健康状態に関する世界的な研究(世界の疾病負担研究)によれば、感染症以外の病気で亡くなった人のうち、約3割は食事の偏りが原因だったと見積もっています。特に脂質脂肪分)や糖質を過剰に摂取することは死亡リスクの増加と関連していることが知られています。

 食習慣を改善するために、まずは食事制限に対する意識を高めることが必要です。しかし、食事制限に対する意識と食習慣や健康状態に与える影響について検討した研究報告はほとんどありませんでした。そんな中、食事制限に対する意識と死亡リスクの関連性を検討した研究論文が、日本疫学会誌の電子版に、2023年11月4日付で掲載されました。

 この研究では、35~69歳の日本人5万8772人(男性2万7294人)が対象となりました。食事制限に対する意識を評価するため、研究参加者は摂取カロリー(エネルギー量)、脂肪、甘い食べ物の摂取を避けているかどうかを尋ねられ、「はい」または「いいえ」で回答しています。「はい」と答えた人は、実際の食事制限というよりも、食事制限に対する意識が高いと判定されました。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    相撲協会の逆鱗に触れた白鵬のメディア工作…イジメ黙認と隠蔽、変わらぬ傲慢ぶりの波紋と今後

  2. 2

    中居正広はテレビ界でも浮いていた?「松本人志×霜月るな」のような“応援団”不在の深刻度

  3. 3

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 4

    《2025年に日本を出ます》…團十郎&占い師「突然ですが占ってもいいですか?」で"意味深トーク"の後味の悪さ

  5. 5

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  1. 6

    中居正広の女性トラブルで元女優・若林志穂さん怒り再燃!大物ミュージシャン「N」に向けられる《私は一歩も引きません》宣言

  2. 7

    結局《何をやってもキムタク》が功を奏した? 中居正広の騒動で最後に笑いそうな木村拓哉と工藤静香

  3. 8

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  4. 9

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  5. 10

    高校サッカーV前橋育英からJ入りゼロのなぜ? 英プレミアの三笘薫が優良モデルケース