地域で実施されている「認知症予防教室」ってなんだ?
会話は、伝えたい思いを言葉にしたり、聞いた内容を理解する際、左脳にある大脳皮質前頭葉、脳の大脳皮質側頭葉が働きます。また、相手の感情を読み取ろうとすると右脳が働くので、脳がフル回転します。独居など、普段は他人と話す機会が少ない人でも、教室を通じて他者とコミュニケーションを取ると脳が刺激を受けて活性化し、脳に酸素や栄養を届ける血流が良くなり、認知機能低下をより予防します。
ほかにも、定期的に通うことで「最近来なくなったね」「前よりも物忘れが増えたね」など、周囲が本人の異変に気付き、認知症の早期発見にもつながります。
▽橋本将吉(はしもと・まさよし)2012年3月、杏林大学医学部医学科卒業、14年4月、医療法人社団洪庵会常勤医師、19年、現在の「東京むさしのクリニック」開業。日本で唯一の医学生のためだけの個別指導塾「医学生道場」を運営(https://igakuseidojo.com/)。