専門医が教える「脊柱管狭窄症」の正しい対策…薬か、手術か?

公開日: 更新日:

 腰部脊柱管狭窄症の手術は大きく分けて「切開手術(従来法)」と「内視鏡下手術」。どちらも全身麻酔で行われる。

「切開手術は傷口も大きく、入院日数も10日前後と長い。一方、内視鏡下手術は傷口が小さく、最新の術式では入院期間は2~3日。退院後、速やかに日常生活に戻れます。切開手術と内視鏡下手術では侵襲性に大きな差がある。脊柱管狭窄症の手術においては、内視鏡下が基本です」

「高齢だから手術はちょっと」と躊躇している人もいるかもしれない。しかし高齢だからこそ早く痛みやしびれを取り除き、活動性を落とさないようにしてフレイル対策に努めるべき。

「脊柱管狭窄症は、症状ありき。狭窄の程度で手術の有無を決めるものではありません。画像診断で神経が見えないほど狭窄しているのに、症状がごくごく軽い人もいます。かと思えば、狭窄はひどくなく、しかし患者さんの希望で手術をすると、劇的に症状が軽くなるケースもあります」

 狭窄が脊柱管の何カ所かで起こっていても、それらが全て症状に直結しているとは限らない。

 古閑院長は、事前の検査で慎重に確認し、必要な箇所にだけ手術を行うという。

 内視鏡下手術では、退院後、病院に通ってのリハビリは不要。

「どんどん歩いてください。歩くことがリハビリです、と患者さんには伝えています」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…