東日本大震災に学ぶ「避難所肺炎」になりやすい人…口腔内ケアが重要

公開日: 更新日:

「まず大切なことは避難所では高齢者を孤立させないことです。そのうえで、なるべく温かくてのみ込みやすい食べ物、たとえばおかゆなどを食べさせるといいと思います。避難所では保存がきくパンのほか、おにぎりなどが配られますが、唾液量が少なく嚥下機能が衰えている高齢者だと食べにくい人も出てきます。それが低栄養につながりかねません。また、入れ歯の手入れや歯磨きなどができているのか、周囲が注意してあげることも必要です。そうでなければ地震関連死が増えていきます」

 自然災害の避難所暮らしは想定以上に長期化する。避難所の閉鎖までの期間は阪神・淡路大震災では平均6カ月、東日本大震災では岩手県で7カ月、宮城県で9カ月、原発事故に見舞われた福島県双葉町住人の埼玉県の避難先の閉鎖にいたっては2年9カ月もかかっている。高齢者の避難所肺炎には十分な注意が必要だ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    中居正広氏《ジャニーと似てる》白髪姿で再注目!50代が20代に性加害で結婚匂わせのおぞましさ

  2. 2

    中居正広氏は元フジテレビ女性アナへの“性暴力”で引退…元TOKIO山口達也氏「何もしないなら帰れ」との違い

  3. 3

    佐藤健は9年越しの“不倫示談”バラされトバッチリ…広末涼子所属事務所の完全否定から一転

  4. 4

    広末涼子容疑者は看護師に暴行で逮捕…心理学者・富田隆氏が分析する「奇行」のウラ

  5. 5

    パワハラ告発されたJ1町田は黒田剛監督もクラブも四方八方敵だらけ…新たな「告発」待ったなしか?

  1. 6

    矢沢永吉「大切なお知らせ」は引退か新たな挑戦か…浮上するミック・ジャガーとの“点と線” 

  2. 7

    中日井上監督を悩ます「25歳の代打屋」ブライト健太の起用法…「スタメンでは使いにくい」の指摘も

  3. 8

    フジテレビ問題でヒアリングを拒否したタレントU氏の行動…局員B氏、中居正広氏と調査報告書に頻出

  4. 9

    広末涼子容疑者「きもちくしてくれて」不倫騒動から2年弱の逮捕劇…前夫が懸念していた“心が壊れるとき”

  5. 10

    “3悪人”呼ばわりされた佐々木恭子アナは第三者委調査で名誉回復? フジテレビ「新たな爆弾」とは