若い頃からの腰痛が悪化…痛み止めも効かなくなった

公開日: 更新日:

 ちなみにこの方は脊柱管狭窄症を発症されていた同時期に子宮全摘出の手術を、さらに12年前と8年前には、不整脈に対するアブレーション治療も受けています。アブレーション治療とは、治療用のカテーテルを太ももの付け根から血管を通じて心臓に挿入し、カテーテル先端から高周波電流を流し、患部を焼いて不整脈を起こさないようにする治療です。

 診断した結果、なんらかの理由により椎間板が膨隆する椎間板膨隆が脊柱の数カ所に見られ、それによる椎間板ヘルニアもあるということで、主病名は脊柱管狭窄症、副病名は椎間板変性症となりました。

 さっそく椎間板の中に特殊なジェルを注入するセルゲル法による日帰り施術を実施。しかしこの方の場合、施術後1週間目には痛みが増したという報告をいただきました。椎間板の中の容積が一時的に広がったためであり、致し方ないことなのですが、そんな症状も1カ月もたつと、下肢やおしりなどの痛みやしびれは、ほとんど感じない程度に回復されていきました。

 このセルゲル法による治療では個人差もありますが、やはり施術後は少なくとも1カ月の時間をかけ、慣らしていくことが必要であると考えています。この患者さんは典型的なケースだといえます。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…