青島周一
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青島周一勤務薬剤師/「薬剤師のジャーナルクラブ」共同主宰

2004年城西大学薬学部卒。保険薬局勤務を経て12年9月より中野病院(栃木県栃木市)に勤務。“薬剤師によるEBM(科学的エビデンスに基づく医療)スタイル診療支援”の確立を目指し、その実践記録を自身のブログ「薬剤師の地域医療日誌」などに書き留めている。

ラジオ体操はフレイル対策に効果的!? 日本の研究報告

公開日: 更新日:

 病気ではないものの、年齢とともに筋力や心身の活力が低下し、介護が必要になりやすい状態を「フレイル(虚弱)」と呼びます。予防するためには、適度な運動や栄養の管理が重要だと考えられてきました。

 ラジオ体操は、日本で最も有名な運動プログラムのひとつです。長い歴史を有することから、高齢者にとっても馴染みの深い運動プログラムといえるでしょう。

 ラジオ体操はまた、動作をスムーズに行うために必要な筋力、柔軟性、敏しょう性、バランス、持久力などに配慮されたプログラムであり、フレイルの予防に役立つ可能性があります。

 そんな中、フレイルに対するラジオ体操の効果を検討した研究論文が、日本疫学会誌の電子版に2024年2月24日付で掲載されました。

 この研究では、フレイル予備群もしくはフレイルと評価された日本人高齢者226人(年齢の中央値78歳)が対象となりました。

 被験者は、ラジオ体操および栄養指導を実施する介入群と、栄養指導のみを実施する対照群にランダムに振り分けられ、12週間後の生活の質(QOL)や動作の俊敏性、持久力などが評価されました。

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