正しい「嚙み合わせ」は健康寿命を延ばす 高齢でも放置してはいけない
自分の「噛み合わせ」を気にしたことはあるだろうか。噛み合わせの悪さは全身のあらゆる病気につながる。「ウエハマ歯科医院」院長の上濱正氏に聞いた。
噛み合わせとは、口を閉じた際に上下28本の歯が接触した状態をいい、歯並びが良くても噛み合わせが正しいとは限らない。次の3つに1つでも当てはまったら注意が必要だ。
①上下の歯をカチカチと高速で合わせた際に、安定した位置で噛まず不安定になっている。
②口を大きく開けたり、開けた状態で下顎を左右に動かすと痛い。
③頬にある咬筋などの顔の周囲にある筋肉などを触ると痛い。
「噛み合わせは歯だけでなく顎関節や筋肉のバランスが取れていないと正常とはいえません。病院では噛む力や噛んでいる位置を見るスケール検査のほか、グルコースが含まれたグミゼリーを噛んで吐き出し、グルコースの値を測定する咀嚼機能検査で機能に異常がないかを確認しています」