関心高まる「美容医療」~トラブルから身を守る(3)PRP療法は混合注入に注意

公開日: 更新日:

 顔のシワやたるみが気になる──。近年、アンチエイジング目的の美容医療が増え、中でも需要が高まりつつあるのが「PRP療法」だ。自分の血液を用いた治療法で副作用のリスクが少ないとされているが、注意したいポイントもあるという。日本医科大学付属病院美容外科・美容後遺症外来で診療を行う朝日林太郎氏に聞いた。

 PRP(多血小板血漿)療法とは、再生医療の一種で、採取した血液を遠心分離機にかけ血小板を凝縮し、その細胞を皮膚へ注入して細胞組織を再生する方法だ。

 PRP単独注入はシワの改善に有効とされ、美容医療におけるガイドラインの「美容医療診療指針」上でも「治療を希望する患者には行うことを弱く推奨(提案)する」と記載されている。ただ、注意したいのがbFGF(線維芽細胞増殖因子)を添加した場合だという。

「bFGFは細胞を増殖させるタンパク質の一種で、やけどや床ずれなど難治性の傷に対する治療薬として使用されています。ただ、bFGFとPRPを混ぜると異物反応を起こし、肉芽が形成され肌を膨らませ顔全体にハリを出します。PRP単体の注入では変化が乏しいと判断された際に、混合注入を行うクリニックもありますが、しこりや不自然な膨らみなどの後遺症が数多く報告されています」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    5周年のSnow Man“目黒蓮独走”で一抹の不安…水面下のファン離れ&グループ内格差

  2. 2

    “レジェンドアナ”近藤サトが明かしたフジテレビアナウンス室の実態

  3. 3

    「おむすび」は朝ドラ歴代ワースト視聴率濃厚…NHKは橋本環奈で何を見誤ったのか?

  4. 4

    江頭2:50は収録の休憩中「僕なんかがゲストですいません」と客席に頭を下げていた

  5. 5

    「Snow Man=めめ以外は演技下手」定着のリスク…旧ジャニのマルチ売りに見えてきた限界

  1. 6

    <第5回>大谷の父母「馴れ初め」は?直々に語られたエピソード「当時、僕は入社2年目で…」

  2. 7

    コシノジュンコそっくり? NHK朝ドラ「カーネーション」で演じた川崎亜沙美は岸和田で母に

  3. 8

    江頭2:50が中居正広氏から“バイトCMの顔”を奪取!スポンサーからは絶大支持も地上波が敬遠するワケ

  4. 9

    窪田正孝の"スピ化"は妻か友人の影響か? 《やつれすぎてないか?》とファンやきもき

  5. 10

    Snow Man体調不安説浮上で初の国立ライブに暗雲…ささやかれる旧ジャニーズからの悪しき「働き過ぎ文化」の影響