熱中症を防ぐにはまず「脳を冷やす」を意識する
慢性心不全の患者さんの場合、だいたい1日2000㏄を超えると過剰摂取になるとされています。500ミリリットルのペットボトルなら4本分です。病気を抱えて水分制限を受けている人でなければ、「水分は排出された分を補充する」ことを心がけましょう。一般的な体重の人は1日に1リットル程度の水分を尿として排出しています。ですから、最低でも1日トータルで1リットルの水分を食事以外から摂取してください。暑さで発汗量が多い場合は、30分に1回程度を目安に水分補給するといいでしょう。
また、水分を補給するなら、OS-1(オーエスワン)などの経口補水液をおすすめします。脱水状態で失われるナトリウムやカリウムといった電解質と糖質がバランスよく配合されているうえ、より体内へ吸収しやすいように工夫されています。いまは味も良くなっているので脱水状態になりやすい高齢者にはとくにおすすめです。やや割高になりますが、熱中症を防いで命を守るのですから安いものです。
逆に電解質を含んだスポーツドリンクでの水分補給は避けてください。塩分や糖分が多く含まれているため、高血圧や高血糖を抱えている人や高齢者は飲み過ぎがマイナスになる場合もあるからです。