シミを消したい! 治療を受けるなら押さえておきたいポイント
シミの種類を探るには、シミができた時期、場所、色調、形態、色が濃くなる時はあるか、家族歴、日光によくあたる趣味があるか、服用している薬など、患者が語るエピソードが大きなヒントとなる。鑑別がつきにくければ、画像診断機を用いることもある。
「顔にできたシミの種類が全て同じであるとは限りません。その場合、例えば『頬の下のところにある大きいシミは日光黒子だからレーザー治療。上頬の両側にできたシミは肝斑だから内服薬と美白剤』と場所によって治療法を変えます」
また、肝斑かADMか、画像診断機を使っても鑑別がつかないケースでは、まずは肝斑の治療をし、様子を見てADMが疑われるようならレーザー治療を検討することも。
「シミ治療には、紫外線が多い時期を外してやった方がいいものもあります。その時期に応じた治療を行うことも必要」
いずれにしろ、医師の腕が問われる。近年、シミ治療で問題となっていることの一つは、皮膚がんの見逃し。経験の浅い医師が十分な診断なしにシミ治療を行い、なかなか良くならず、挙げ句の果てには大学病院で「シミではなく皮膚がんだった」と判明するケースだ。