真夏前に知っておくべき「性感染症」(2)梅毒を疑ったら3週間後に血液検査を

公開日: 更新日:

 治療法が発達した今ではそのようなケースをみることはめったにないが、梅毒は偽装の達人ともいわれるほど、多くの症状があらわれる。例えばバラ疹をじんましんやアレルギー性皮膚炎と勘違いしたり、症状が自然消滅したから治ったと勘違いする人も多いという。そんな梅毒感染の有無は血液検査で簡単にわかる。厄介なのは感染から3週間以内だと正確な判断ができないことだ。

「梅毒リスクが疑われる性交渉をしてすぐに血液検査をして陰性であっても、さらに3週間後にもう一度検査して調べる必要があります。感染から3~6週間も経ってから検査に行く人は少ないため、梅毒は見逃され、感染が広がることになるのです。ですから梅毒と診断されたら、必ず性交したパートナーに連絡して梅毒の診断と治療を受けるよう連絡する必要があります。現在の感染拡大はこうした気遣いのなさにも一因があるのです」

 梅毒で大事なことは感染を疑ったら、恥ずかしがらずに医療機関に行き、血液検査することだ。幸い梅毒の治療はペニシリンが有効で、早期顕症梅毒なら、ペニシリン系の経口抗菌薬を4週間程度飲み続けるか、1回の持続性ペニシリン注射剤で治療は完了する。梅毒を疑ったら恥ずかしがらずにすぐに受診することだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    西武ならレギュラー?FA権行使の阪神・原口文仁にオリ、楽天、ロッテからも意外な需要

  2. 2

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動

  3. 3

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  4. 4

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏の勝因は「SNS戦略」って本当?TV情報番組では法規制に言及したタレントも

  5. 5

    小泉今日子×小林聡美「団地のふたり」も《もう見ない》…“バディー”ドラマ「喧嘩シーン」への嫌悪感

  1. 6

    国内男子ツアーの惨状招いた「元凶」…虫食い日程、録画放送、低レベルなコース

  2. 7

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  3. 8

    首都圏の「住み続けたい駅」1位、2位の超意外! かつて人気の吉祥寺は46位、代官山は15位

  4. 9

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏圧勝のウラ パワハラ疑惑の前職を勝たせた「同情論」と「陰謀論」

  5. 10

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇