整形外科医が教える体メンテナンス(3)ロコモの予兆を見逃さない4つのサイン
ロコモ人口は予備群も含めると4700万人と推定されています。国民病といわれている糖尿病(糖尿病予備群を含む)が2000万人ですから、ロコモ人口の多さがわかります。
「ロコモの原因は運動不足、肥満や筋力の低下、骨や関節の障害などですが、ロコモになると、ますます体が動かなくなり、筋力の低下や肥満が進むという悪循環が起こります。結果、ロコモが進行してしまうのです」
進行を防ぐにはロコモを早期に発見し、対策を立てることが重要と加藤医師は強調します。
早期発見のためには、ロコモの予兆を見逃さないことです。ロコモの予兆に気づき、早めに手を打てばロコモやその先の要介護の予防につながるといいます。
先月、日本整形外科学会からロコモの予兆(ロコモサイン)が発表されました。
そのサインとは、①階段の上り下りが困難。②急ぎ足で歩くのが難しい。③休まずに歩くことができない。④スポーツや踊りをするのが難しい──の4つで、これらのサインのどれか1つでも思い当たればロコモの一歩手前の「ロコモ予備群」の可能性が高いということです。