若くても「骨粗しょう症」 食事少なく、運動ゼロの「痩せ」が危険…あなたやあなたの娘さんは大丈夫?
このケースはまれではあるが、しっかり認識すべきは、繰り返し述べている通り、「高齢者でなくても、骨粗しょう症→骨折を起こすリスクがある」ということだ。
骨の状態は、検査をしないとわからない。重要なのは、現在の骨の状態がどうなのかを把握し、対策を講じること。
「骨粗しょう症の検査では、DXA法という手法が取られます。腰椎と大腿骨の骨密度を計測し、2つの骨密度のうち数値が低い方が若年平均値の70%以下、骨折があれば80%以下で骨粗しょう症と診断されます」
つまり、腰椎は平均値以上だが、大腿骨が平均値以下であれば骨粗しょう症(その逆もある)。なお、骨密度は骨折のしやすさを見る一つの指標で、骨密度が高くても骨質が悪ければ骨折のリスクが高い。ただ、骨質を調べる一般的な検査法がないため、骨密度でチェックする。
「骨粗しょう症と診断されても悲観することはありません。骨密度は、薬物治療で必ず増えます。前出の40歳の女性も、骨折の手術後、継続的な薬物治療で骨密度が確実に増えていきました」