親が年を取って小さくなっていたら「椎体骨折」を疑う…寝たきりのリスク
久しぶりに親に会ったら背が縮んでいて驚いた──。そんな経験をしたことがある人は多いだろう。老親の「背の縮み」は骨粗しょう症による「椎体骨折」かもしれない。その場合、寝たきり予防のために早めの対策が必要だ。秋田大学大学院整形外科学講座・宮腰尚久教授に聞いた。
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加齢によって骨と筋肉が弱る。骨粗しょう症となり、骨折しやすくなる。骨粗しょう症による椎体(背骨の)骨折は次の点でチェックできる。
・壁に背中をつけて立った時、後頭部も壁につけられるか
・肋骨の一番下の骨と骨盤との間に指を3本以上入れられるか
いずれも「NO」の場合、骨粗しょう症による椎体骨折を起こしている可能性が高い。
「身長低下でもチェックできます。若い時からの身長低下が4センチ以上、女性では閉経後の3年間の身長低下が2センチ以上あった場合には椎体骨折が生じている可能性が高いです」(宮腰尚久教授=以下同)