更年期になると骨粗しょう症や動脈硬化の危険が上昇する…不調なくても要注意

公開日: 更新日:

 40~50歳代の女性がイライラしたり、ほてりや急な発汗を経験すると更年期症状を疑うだろう。もう一つ大事なことは、寿命にも関係する重大病のリスクが今後高くなるということだ。

 ◇  ◇  ◇

「更年期症状の治療は、将来の生活習慣病の予防でもあります」

 こう言うのは、愛知医科大学産婦人科学講座の若槻明彦主任教授だ。

 更年期(閉経の前後5年間)になると女性ホルモンであるエストロゲンの分泌が急激に低下し、下垂体から卵胞刺激ホルモンと黄体形成ホルモンの分泌が過剰になる。それにより自律神経中枢に影響を及ぼし更年期症状が現れる。

 かつては更年期症状は「我慢すればいずれ治る」という考えが主流だった。確かにたいていはいずれ治る。ただし期間は人それぞれで、長期間続く人もいる。症状の程度や継続期間にかかわらず、「更年期症状は我慢すればいい」ということではない。

「残念ながら我慢する人が今でも多く、受診する人は10%程度との報告もあります。しかしぜひ、専門医を受診してほしい。理由の一つは、更年期症状に有効な治療法が確立していること。そしてもう一つは、更年期でエストロゲンの分泌が低下し、やがてほぼなくなることで、骨粗しょう症や動脈硬化のリスクが高くなるためです」(若槻主任教授=以下同)

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    相撲協会の逆鱗に触れた白鵬のメディア工作…イジメ黙認と隠蔽、変わらぬ傲慢ぶりの波紋と今後

  2. 2

    中居正広はテレビ界でも浮いていた?「松本人志×霜月るな」のような“応援団”不在の深刻度

  3. 3

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 4

    《2025年に日本を出ます》…團十郎&占い師「突然ですが占ってもいいですか?」で"意味深トーク"の後味の悪さ

  5. 5

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  1. 6

    中居正広の女性トラブルで元女優・若林志穂さん怒り再燃!大物ミュージシャン「N」に向けられる《私は一歩も引きません》宣言

  2. 7

    結局《何をやってもキムタク》が功を奏した? 中居正広の騒動で最後に笑いそうな木村拓哉と工藤静香

  3. 8

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  4. 9

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  5. 10

    高校サッカーV前橋育英からJ入りゼロのなぜ? 英プレミアの三笘薫が優良モデルケース