鳥インフルのパンデミックがやってくる? トランプ新政権の対応で米国に不安広がる
アメリカでは鳥インフルの影響で卵の価格が驚きの高騰を見せています。同時に他の家畜やペット、人にも感染が広がり、新たなパンデミックへの懸念が高まっています。
現在流行しているのは鳥インフルエンザA(H5N1)で、全米の鶏卵業者を直撃し、既に数千万羽の鶏を廃棄したとみられています。これを受けてカリフォルニア州では非常事態を宣言したほどです。
その深刻さに市民が気付いたのは、卵の価格の急激な高騰です。コロナ後のインフレで1ダース700円くらいまで上がった卵価格は、一時は300円くらいまで下がっていたのが、現在ニューヨークのスーパーでは再び、1ダース700〜800円、高いところでは1500円という店もあるほどです。
加えて専門家の間では、コロナに続くパンデミックの恐れが語られています。去年、鳥インフルは鳥類だけでなく、乳牛にも感染が広がりました。さらにはペットの猫、そして人間にも感染するケースが目立ち始めています。2023年の鳥インフル感染者は67人にのぼり、2022年の1人に比べ激増していることがわかります。今年に入って初めての死者も出ました。