著者のコラム一覧
シェリー めぐみジャーナリスト、ミレニアル・Z世代評論家

NY在住33年。のべ2,000人以上のアメリカの若者を取材。 彼らとの対話から得たフレッシュな情報と、長年のアメリカ生活で培った深いインサイトをもとに、変貌する米国社会を伝える。 専門分野はダイバーシティ&人種問題、米国政治、若者文化。 ラジオのレギュラー番組やテレビ出演、紙・ネット媒体への寄稿多数。 アメリカのダイバーシティ事情の講演を通じ、日本における課題についても発信している。 オフィシャルサイト:https://genz-nyc.com

大統領選でトランプ勝利ならアメリカの医療は崩壊する…米国で高まる危機感

公開日: 更新日:

 11月に迫ったアメリカ大統領選で、もしトランプ氏が当選した場合、アメリカの医療が崩壊するという危機感が、関係者の間で高まっています。

 アメリカ大統領選はバイデン大統領が出馬を断念し、ハリス副大統領が民主党候補となって、共和党のトランプ氏と激突することになりました。

 ここで浮上して来たのが「プロジェクト2025」です。これは、トランプ氏を強く推す有力な極右シンクタンク「ヘリテージ・ファンデーション」が、彼の元顧問らと共に作成したもので、第二次トランプ政権の青写真とされています。900ページに渡る冊子には、外交から安全保障まであらゆるジャンルが網羅されています。

 医療制度の大幅な改変プランに含まれているのは、まず現行のアフォーダブル・ケア法(ACA通称オバマケア)の撤廃です。これにより低所得者や既往症を持つ人は健康保険に入れなくなり、数千万人が保険を失います。

 また低所得者向けの国の健康保険メディケイド給付の削減も、多くの人から医療を取り上げることになります。高齢者保険メディケアの処方薬価格の引き上げで、年金生活者の暮らしも苦しくなります。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    自信なくされたら困るから? 巨人・田中将大がカブス戦登板「緊急回避」の裏側

  2. 2

    ニデック永守重信会長の堪忍袋の緒が切れる? 「売上高4兆円」達成に不可欠な牧野フライスの買収が難航中

  3. 3

    巨人・田中将大の早期二軍落ちに現実味…DeNA二軍の「マー君攻略法」にさえなす術なし

  4. 4

    巨人阿部監督が見切り発車で田中将大に「ローテ当確」出した本当の理由とは???

  5. 5

    茨城県知事の異常な県政を朝日も毎日も報じない不思議…職員13人が自殺?重大事件じゃないか!

  1. 6

    立憲民主党の凋落は自民党以上に深刻…参院選改選組が国民民主党に露骨なスリ寄り

  2. 7

    小芝風花&松坂桃李は勝ち組、清野菜名は貧乏クジ…今期ドラマ「トップコート」所属俳優の泣き笑い

  3. 8

    阿部寛「滑舌問題」はクリアできそうだが…新日曜劇場『キャスター』で国民的俳優が試される“唯一の心配事”

  4. 9

    浜田雅功の休養の裏で着々と進む松本人志との"今夏ダウンダウン完全復帰計画"…プラットフォームに本腰

  5. 10

    誰トク?広がる地方私大の公立化…見送られた千葉科学大は「加計学園」が運営撤退も大学存続