食事抜きは危険!なぜ「3食規則正しく」取るべきなのか
体内時計は、睡眠、自律神経、体温、ホルモンの分泌、食べ物の消化などにも関わっているから、ずれの放置の害は甚大だ。
米国国民健康栄養調査の参加者を追跡した研究によると、「朝食を抜く人は心血管死リスクが40%高く、昼食や夕食を抜く人は全死亡リスクが12~16%高い。また、1日3食食べている人では、隣接する2回の食事の感覚が4.5時間以下の場合に、全死亡リスクが17%高い」などが報告されている。
「私たちの細胞内には、代謝の過程で失敗したタンパク質の“不良品”があり、これをリサイクルする『オートファジー』と呼ばれるシステムが存在します。もともとは飢餓を生き抜くためのシステムで、空腹により作動します。正常に機能すれば、不良品は消え、“汚部屋”化した細胞内をきれいにできるのです」
■「カロリス」に注目
ところが、老化が進むとこのシステムが抑制される。ルビコンと呼ばれるタンパク質が多くの臓器で蓄積し、オートファジー機能を低下させるからだ。
逆に脂肪組織では老化に伴いルビコンが減少し、オートファジーが過剰になる。