食事抜きは危険!なぜ「3食規則正しく」取るべきなのか

公開日: 更新日:

「そのことで、脂肪細胞の分化や、機能に重要な働きを持つタンパク質の機能が弱まり、脂肪細胞の機能が低下。脂肪細胞に蓄えられていた中性脂肪が放出され、肝臓での中性脂肪蓄積が進み、脂肪肝になりやすくなります」

 しかも、肝臓はこの中性脂肪を使って緊急時のエネルギーを得るためにケトン体を作る。それが血液に流れ込むと本来弱アルカリの血液が酸性に傾き、「ケトアシドーシス」と呼ばれる状態になる。こうなると腹痛、吐き気、深い呼吸が行われ、意識障害や昏睡状態など生命の危険にさらされることになる。これらは動物実験で確認されている。

「老化が進むと生活習慣病が増えますが、そのメカニズムは謎でした。しかし、老化に伴うオートファジーの機能変化が老化の原因だとわかってきたのです。しかも食事抜きは老化と同じ状況をもたらすことも報告されているのです」

 では、どうしたらよいのか?

「『カロリー・リストリクション(カロリス)』と呼ばれるカロリー制限に注目したい。5大栄養素のバランスを確保しながら、毎日の総摂取カロリーを必要摂取カロリーの7~8割程度に制限する食事法です。ほどよい空腹時間が確保でき、オートファジーが作動する。全身の細胞を若返らせるアディポネクチンと呼ばれる善玉サイトカインも増え、テロメアを保護する効果も期待できるのです」 (つづく)

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    六代目山口組・高山若頭の相談役人事の裏側を読む

  2. 2

    大物の“後ろ盾”を失った指原莉乃がYouTubeで語った「芸能界辞めたい」「サシハラ後悔」の波紋

  3. 3

    “マジシャン”佐々木朗希がド軍ナインから見放される日…「自己チュー」再発には要注意

  4. 4

    フジ経営陣から脱落か…“日枝体制の残滓”と名指しされた金光修氏と清水賢治氏に出回る「怪文書」

  5. 5

    「とんねるず」石橋貴明に“セクハラ”発覚の裏で…相方の木梨憲武からの壮絶“パワハラ”を後輩芸人が暴露

  1. 6

    上沼恵美子&和田アキ子ら「芸能界のご意見番」不要論…フジテレビ問題で“昭和の悪しき伝統”一掃ムード

  2. 7

    “路チュー報道”STARTO福田淳社長がフジ新取締役候補というブラックジョーク…堂本光一も痛烈批判

  3. 8

    石橋貴明のセクハラに芸能界のドンが一喝の過去…フジも「みなさんのおかげです」“保毛尾田保毛男”で一緒に悪ノリ

  4. 9

    ドジャース佐々木朗希 160キロ封印で苦肉の「ごまかし投球」…球速と制球は両立できず

  5. 10

    ダウンタウン浜田雅功“復帰胎動”でまたも「別人疑惑」噴出か…中居正広氏「病後復帰」では陰謀論がワンサカ