ブラザー工業 ミシンやプリンターの会社がなぜ「JOYSOUND」を開発?
宴会の定番、通信カラオケの「JOYSOUND」。実はミシンやプリンターでおなじみのブラザー工業が開発を手掛けた。世界初となるパソコン用ソフト自動販売機「TAKERU」の技術を転用したものだ。現在は子会社の「エクシング」がカラオケ事業を手掛け、店舗事業にも参入している。
「ブラザーグループは1908年に創業者安井兼吉によるミシンの修理業ではじまり、その後、国産ミシンの製造に成功しました。編み機、タイプライター、FAX、プリンターと主力事業を時代のニーズに合わせて変えていきました。現在は工作機械、通信カラオケ、産業用印刷機器などの製造販売も行っています」
こう話してくれたのはブラザー工業広報チームの西さん。過去にはミシン製造で培った技術を生かして「ダーリン号」(1957年)という名のオートバイも製造していたが、わずか2年で事業撤退。今はエンジンのみブラザーミュージアムに展示されている。
他にも洗濯機や扇風機、電動オルガン、電子レンジなど、さまざまな製品を開発してきた。