“完全食”は本当に必要な栄養が手軽においしく摂れるのか…「完全メシ」や「ベースフード」で話題
物足りなさや味のイマイチさがない
そこで未体験の筆者が、完全メシの中から、冷凍食品の「かつ丼」にトライしてみました。まず驚いたのが、健康志向のメニューにありがちな物足りなさ、味や食感のイマイチさが全くない点です。普段食べている食品と同じように、おいしく味わうことができました。
一般的に1食あたり900キロカロリーはオーバーし、ガッツリ感のあるかつ丼を、どうすればおいしさや満足感を損なわずに、およそ560キロカロリーの栄養バランスが整ったメニューに変身させられるのでしょうか。答えの一つは、油で揚げない特殊製法にあるといいます。
通常の製法で調理されたとんかつを使用すると、脂質が多くなりすぎます。だからといって脂質を大幅に減らすと、とんかつらしさが損なわれます。そこで、油で揚げない特殊な製法をゼロから開発。実際に食べてみると、油で揚げたようなジューシーさ。1食あたりたんぱく質24.3グラム、食物繊維7.9グラムが含まれているほか、食塩相当量2.8グラムに抑えられています。
■たまになら家族の食卓に取り入れてもいい
一般的な食事よりも栄養バランスが整っている点をふまえれば、お子さんにもお勧めできるとのことなので、忙しい毎日で家族の食事に取り入れてもいいと思った次第です。
完全メシには、「カップヌードル」や「カレーメシ」などの製品のノウハウ、技術が詰め込まれています。例えば、完全メシシリーズの常温食品で人気ベスト3に入る「完全メシ 日清焼そば U.F.O. 濃い濃い汁なし担々麺」は、「日清ラ王」などに使われている製造技術を応用。麺の中心層の一部に、小麦粉の代わりに食物繊維やたんぱく質を使用する3層麺製法技術で栄養素を配合しています。
また丼ものやご飯ものに使われている米は、お湯をかけて5分で戻るオリジナル製法を採用。米と栄養素を一緒に炊き込むことで、米本来のおいしさはそのままに栄養素の配合を可能に。その他、世界中から約170種類の塩を集めて研究を重ね、ミネラルやアミノ酸などを配合する独自技術で、塩分が少なくても"普段の食事と変わらないおいしさ"を実現していると言います。