“もう1つの首都決戦”都議補選が告示…裏金自民はボロ負け必至「8戦撃沈」もあり得る大逆風
岸田首相は「全敗だけは避けるように」と念押し
注目は、裏金2728万円の萩生田前政調会長の「お膝元」の八王子だ。自民は萩生田氏子飼いの元市議の男性を擁立。諸派の元都議との一騎打ちとなる。19日には八王子市内で自民候補の決起集会が開かれ、萩生田氏と小渕優子選対委員長が出席。ところが、マスコミシャットアウトという異例の厳戒態勢だった。
「この状況で萩生田さんを前面に出し過ぎるのは良くないと分かっている。だから、応援入りも最低限になるだろう」(八王子の自民関係者)
5選挙区以外では、やはり裏金づくりに手を染めていた下村元文科相の地元・板橋だ。自民の元都議のほか、維新、都ファ、共産がそれぞれ新人を擁立している。
「自民元都議は下村さんの元秘書です。17、21年の都議選で連敗し“負け癖”がついてしまっている。自民党関係者は『今回も厳しいだろう』と嘆いています」(板橋区政関係者)
ボロ負け必至の状況に、岸田首相は戦々恐々だ。
「4月の衆院3補選以降、連戦連敗ですから、総理の焦りは相当なものです。都連会長の萩生田さんに『全敗だけは何としてでも避けてくれ』と強く念押ししたようですが、果たしてどうなるか……」(官邸事情通)
女帝に乗っかった都知事選で勝ちを拾っても、都議補選で大敗すればチャラどころかマイナスだ。
岸田はさらに追い詰められることになる。