夏の京都に異変! 訪日客でオーバーツーリズムのはずが…高級ホテルが低調なワケ
■夏の京都はわざわざ訪れる場所ではない?
7月の最高気温34~38度で推移している京都は、特に高温多湿で知られている。
「路線バスなどで、よく姿を見るバックパッカーといった低予算の若い外国人旅行客にとって、京都の混雑や暑さはあまり気にならないようですが、外国人富裕層にとって紅葉シーズンならまだしも、夏の京都はわざわざ訪れる場所ではないようです。容易に出歩けないほど酷暑なのを、多くの外国人がSNSなどで把握していると聞きます」(長谷川高氏)
京都ではホテルのほか、投資目的の民泊を含め、宿泊施設は増加中だ。
「中国人をはじめ外国人オーナーによる町家などの民泊投資がコロナ前から目立っていました。すでに京都全体で宿泊施設が供給過多なため、金融機関はホテルへの融資を引き締めています」(長谷川高氏)
インバウンドで活況とはいえ、宿泊施設間で明暗が分かれているという。外国人旅行客にとっても、京都の夏は避けたいシーズンのようだ。