外資系通販の大型倉庫では商品「万引」防止のために持ち物検査が厳しい
持ち込み可はメモ帳やリップクリーム、メガネ、薬など。ただし、メモ帳はポケットに入る小型サイズ、リップクリームは無色透明に限る。
薬は医師の処方箋で買ったものはいいが、バファリンのような市販薬はNGだ。メガネは途中で外したり、持ち上げて前髪にかけてはならない。お茶などのペットボトルはシールをはがす。「箱から抜き取ったのでは、と疑われないためです」と山下さん。
持ち込み不可はイヤホンや電動歯ブラシ、メガネケースなど多岐にわたっている。補聴器やペースメーカーは事前に申告しなければならない。制服がないため自前の服装で働くが、ジャージーのような伸縮する素材は機械に巻き込まれる恐れがあるので禁止されている。
入館時の手荷物検査も厳しい。空港と同様にカバンを開いて中身を見せ、金属探知機を通るのがルールだ。
「以前、中高年のバイト男性が検査にうんざりして『チッ』と舌打ちしたんです。そのことが検査員から報告され、その日のうちに解雇になりました」
さすがは外資。反抗的な者には厳罰を科すわけだ。