外資系通販の大型倉庫では商品「万引」防止のために持ち物検査が厳しい

公開日: 更新日:

 生活費などに困っている人には給料の前借り制度が用意されている。働いた翌日から借りることができるが、勤務時間かける700円が上限。1回借りるごとに440円の手数料を取られるため「頻繁に使わないほうがいい」との忠告を受けた。時給1450円と高給なため、金欠の多重債務者らが働いているのだろうか。

「かなり歩き回りますけど、大丈夫ですか?」

 説明がひと通り終わり、改めて質問された。

「もし7時間働くとしたら、休憩時間を除いて7時間ずっと倉庫内を動き回ると考えてください。合計10キロほど歩くので体を使う仕事に慣れてないときついですよ。単純作業のため精神的な負担を受けることもあります」

 最後に適性検査を受けさせられた。数分で終わるIQ検査のような内容だ。

 面接が終わって世間話になった。山下さんによれば倉庫業界の人手不足はかなり深刻で「人の奪い合い状態です」という。それでも外資系企業は報酬に見合う労働量をしているかを厳しく監視している。

「コンピューター管理で、一人一人の労働の成果が数字として表れます。時間当たりどれだけ作業をしたかをチェックし、基準を満たせない人には次の契約はありません」

 数日後「不採用」の通知が届いた。

(林山翔平)

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    相撲協会の逆鱗に触れた白鵬のメディア工作…イジメ黙認と隠蔽、変わらぬ傲慢ぶりの波紋と今後

  2. 2

    中居正広はテレビ界でも浮いていた?「松本人志×霜月るな」のような“応援団”不在の深刻度

  3. 3

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 4

    《2025年に日本を出ます》…團十郎&占い師「突然ですが占ってもいいですか?」で"意味深トーク"の後味の悪さ

  5. 5

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  1. 6

    中居正広の女性トラブルで元女優・若林志穂さん怒り再燃!大物ミュージシャン「N」に向けられる《私は一歩も引きません》宣言

  2. 7

    結局《何をやってもキムタク》が功を奏した? 中居正広の騒動で最後に笑いそうな木村拓哉と工藤静香

  3. 8

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  4. 9

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  5. 10

    高校サッカーV前橋育英からJ入りゼロのなぜ? 英プレミアの三笘薫が優良モデルケース