外資系通販の大型倉庫では商品「万引」防止のために持ち物検査が厳しい
外資の大型倉庫編
「作業員として不適格な人は、その場で辞めてもらいます」
ある派遣会社の面接でこう宣言された。この派遣会社は、外資系の通販会社の大型倉庫に人を派遣している。トラックから荷物を受け取って倉庫内に運び、欠陥商品がないかをチェックしつつ棚入れするのが仕事だ。時給は1450円。深夜勤務の場合は1.25倍に。倉庫内には24時間営業の食堂もある。
重い荷物は箱詰めされたペットボトルで、1個当たり5~10キロ。結構、重い。「大丈夫かなぁ」と思案していると、面接官の山下さん(仮名=女性)は、私の顔色の変化を察知したようで「腰痛の持病はありませんか?」と聞いてきた。見えを張って「大丈夫です」と答えた。
ハードワークのためバイトの大半が20代、30代の若者。60代はいるかと聞いたら、「いるんじゃないでしょうか?」と、つれない返事。本当はいないようだ。
面接では業務規定の説明が興味深かった。商品を万引したと疑われないよう、作業員の手荷物は持ち込み可能なモノと不可のモノが厳格に分けられている。