東京・国立の景観美と街の財産 地元在住43年の写真家がたどる…新築マンション解体騒動で話題
「社会にとってのスタンドバーとは何ですか?」
今回の問題を振り返ると、行政担当や企業、新しい住民が「富士見通り」の由来を知らなかったとも考えられる。富士見通りに建築されるマンションが富士山を隠してしまうことは計画時点で明らかだったからだ。
また、国立には積水ハウスに住む住民も多く、建設中の物件もある。同社は街の景観美を街や住民の財産として、物件を売ってきたといえなくもないだろう。これらの点を考えると、今回の新築マンションは解体するしかなかったのではないか。
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今年6月、レッドトップの常連客が開店65周年記念パーティーを開催した。岡本さんは「次の目標は70周年。一番の課題は後継者問題」と話すが、2代目には心当たりがある様子だ。
「社会にとってのスタンドバーとは何ですか?」
そう岡本さんに質問すると、「文化です。会話がつくる文化です」と即答した。人と人とがつながれる場所が末永く続くことで、景観財産も守られていくのだろう。(文中一部敬称略)