経済学者は「エコノミーの不倫相手」を空席だったビジネスの隣席に呼び寄せた
日刊ゲンダイ愛読者の皆さま、初めまして。松下貴子と申します。「あれ? どこかで見かけたことがあるぞ」とピンとこられた方がいらっしゃったらうれしいです。
1994年から2011年まで、日本テレビ系列で放送された明石家さんまさんが司会の「恋のから騒ぎ」に、9期生として出演させていただきました。
さんまさんからは「カケフ」と呼ばれていました。当時、私は31歳だったので、阪神タイガースの掛布選手の背番号と同じだったんです。
出演同期は、歌舞伎役者の市川団十郎さん(11代目海老蔵さん)とご結婚された故・小林麻央ちゃん、キム兄ことお笑いタレントの木村祐一さんの奥さま・西方凌ちゃん、歯科医師でタレントの中田彩ちゃんら……。
説教部屋も何度か行かされました。出演者にとって、説教部屋に行かされることは「名誉」でした。それだけ、さんまさんにいじられているということなので(笑)。
「恋から」では、外資系航空会社のCA(キャビンアテンダント)として出演していました。
CAは子供の頃からの夢でした。でも、短大を卒業して新卒でも既卒でも、日系から外資系まで多くの採用試験を受けるも落ち続けました。
なので、保険会社でお仕事をしながらエアラインの受験専門スクールなどに通って猛勉強。それでも落ち続け、さすがに15回も不合格が重なると自暴自棄になって自分自身を責めたことが何度もありました。
でも「CAになれない劣等感を克服するのは、CAになること以外にはない!」と気持ちを吹っ切ると、いきなり2社から合格の通知をいただけたんです。
28歳の大願成就です。
合格した時、世の中はややバブルは過ぎていましたが、それでも「CAをやっています」と言うと男性の皆さんの目が輝き、とても優しくしてくださいました。