「日大の立て直しは“外圧”しかない」常任理事をクビにされた精神科医・和田秀樹が警鐘

公開日: 更新日:

和田氏の後任には日大のプロパー職員が

 それにしても、日大はなぜ不祥事が続くのか。

「アメフト問題に対する第三者委員会の答申検討会議では、『日大村』と皮肉たっぷりに内部で固まる日大の体質が強く批判され、外部の声を受け入れることが求められています。ところが、私の後任人事は、第三者委員会が示した方向性とは真逆で、日大のプロパー職員。医学部でも同じ流れで、他大学出身者が更迭され、日大出身者が据えられています。旧態依然とした体質が、不祥事続きをウヤムヤにして改革を遅らせているのです」

 そこで必要なのが外圧で、和田氏は私見として文科省に期待する。

「不祥事の連発で日大への私学助成金は、今後も不交付が続くでしょう。そこで、助成金の監督官庁である文科省が、たとえば“改革の徹底が認められない限り、再交付はない”といったことを打ち出せば、日大も改革せざるを得ません」

 今年の入試で志願者数を3割近く減らした日大。失地回復できなければ、受験生やその保護者の人気をさらに失うはず。受験料収入激減という“外圧”は不可避だ。

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 暮らしのアクセスランキング

  1. 1

    兵庫県百条委メンバーの前県議が死亡、ついに3人目の犠牲者…斎藤元彦県政「誹謗中傷」放置の罪深さ

  2. 2

    渦中のフジも自民議員の親族ゴロゴロ…有事の“お守り”? テレビ局に「政治家の身内ばかり」の歪んだ思惑

  3. 3

    新卒初任給の引き上げラッシュで給与“逆転”も?中高年社員から漏れる「仕事教えるからおごれ」の複雑心境

  4. 4

    元県議死去で激震!いよいよ狭まる兵庫県警の斎藤元彦知事“包囲網”…震災式典終え捜査解禁

  5. 5

    悠仁さま「渋渋→東大」プランはなぜ消えた? 中学受験前に起きた小室圭さん問題の影響も

  1. 6

    無人餃子店ブーム一服で閉店ラッシュ…失敗しても運営会社が痛くない懐事情

  2. 7

    「2025年7月」に大災難…本当にやってくる? “予言漫画”が80万部突破の大ベストセラーになったわけ

  3. 8

    「いつから共通テストの教室は男女別になったの?」数年前から疑問が続々…その理由は?

  4. 9

    楽器を始めるなら、中高年にオススメは…1位は何だ? 2位は「ピアノ」

  5. 10

    三菱UFJ“貸金庫窃盗”女性銀行員は10億円溶かす…FXの怖さを損失2億円の投資系インフルエンサーが警告

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    どこも書かない「箱根駅伝 山の神」のつくり方…指導経験者が“ルール破り”の実情を激白

  2. 2

    中居正広まるで“とんずら”の引退表明…“ジャニーズ温室”育ちゆえ欠いている当事者意識に批判殺到

  3. 3

    GACKTや要潤も物申した! 中居正広の芸能界引退に広がる「陰謀論」のナゼ

  4. 4

    NHKは「同様の事案はない」と断言するが…フジテレビ問題で再燃した山口達也氏の“EテレJK献上疑惑”

  5. 5

    フジテレビ日枝久相談役に「超老害」批判…局内部の者が見てきた数々のエピソード

  1. 6

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  2. 7

    フジテレビが2023年6月に中居正広トラブルを知ったのに隠蔽した「別の理由」…ジャニーズ性加害問題との“時系列”

  3. 8

    箱根駅伝で創価大も起用 ケニア人留学生の知られざる待遇

  4. 9

    フジ女子アナ“上納接待”疑惑「諸悪の根源」は天皇こと日枝久氏か…ホリエモンは「出てこい!」と訴え、OBも「膿を全部出すべき」

  5. 10

    中居正広「引退」で再注目…フジテレビ発アイドルグループ元メンバーが告発した大物芸能人から《性被害》の投稿の真偽