小寒の時期に旬を迎える寒鰤はめでたい「出世魚」だが、関東と関西では呼び名が異なる
二十四節気の中でも「春分」「秋分」「夏至」「冬至」などは馴染み深いですね。今月は、5日の「小寒」と20日の「大寒」があります。
①小寒(5日)
「冬至」の次に訪れるのが「小寒」です。この日は本格的な寒さの始まりを意味し、「寒入り」とも呼ばれています。
この時季の旬といえば寒ブリです。冬に脂がのるブリは別格とされ、小寒から大寒にかけてよく食べられます。また、ブリは成長とともに名前が変わる「出世魚」としても知られ、おめでたい魚とされています。
ブリの呼び名は地域によって異なり、例えば関東では「ワカシ→イナダ→ワラサ→ブリ」、関西では「ツバス→ハマチ→メジロ→ブリ」といった具合に変化していきます。
②大寒(20日)
小寒から大寒、そして寒が明ける立春の前日までの期間を「寒内」といいます。一年中でもっとも寒い時季です。
寒い日が3日続いた後、比較的暖かい日が4日続くという意味の「三寒四温」という言葉、春先に使われることが多いですが、実は冬の季語。冬の気候を表す言葉です。
また、この時季に生まれた卵は「寒卵」と呼ばれ、冬の厳しい寒さの中生まれた栄養豊富な卵として珍重されてきました、特に大寒初日に生まれた卵は「大寒卵」と呼ばれ、縁起物とされています。