高額医療費見直し「現役世代の負担軽減」は政府の詭弁…恩恵どころか、弱者に負担を付け回し
「保険料が安くなるのではなく、単に保険料の上昇をわずかに抑制するに過ぎません。大した効果もない上、負担上限の引き上げによって、例えばがん患者が治療を諦めるケースも考えられます。実際、家族を養いながらがん治療に励む30代の現役世代の方は、5万円も負担増です。ギリギリでやりくりしているのに、政府は財源確保のために『死ね』とでも言うのでしょうか」
福岡は厚労相10日の会見で、患者団体などへのヒアリング実施の有無を聞かれ、「それぞれの団体から説明を聞くというわけではなく、過去のデータを用いながら、影響が大きく出ないよう配慮しながら改革を行っていきたい」と言い放った。
「制度見直しに伴う『影響』に配慮するなら、なおさら当事者の声を聞くべきでしょう。国民の生命を守るはずの政府が、高額医療を求める弱者に負担を付け回してどうするのか」(本並省吾氏)
いくら健康に気を使っていても、いつ大病するかは分からない。明日は我が身であればこそ、病人から搾り取るアコギな金策を許してはダメだ。