中国で感染拡大の“厄介ウイルス”「ヒトメタニューモ」の正体…春節の大移動スタートで日本上陸は必至

公開日: 更新日:

 中国では14日から春節(旧正月)の帰省や旅行に伴う特別輸送態勢「春運」がスタート。期間は2月22日までの40日間で、今年は過去最高の延べ90億人が、地域をまたいで移動すると予測されている。

 すさまじい「人流」が一気に発生するわけだが、気がかりなのは中国国内で聞き慣れない感染症が流行していること。その名は「ヒトメタニューモウイルス感染症」(hMPV)。発熱や咳などインフルエンザと似た症状が出るウイルスである。

 2001年にオランダで発見され、飛沫や接触感染で拡大する点はインフルと同じ。乳幼児や高齢者、免疫力が低下している人ほど重症化しやすいのも一緒だ。異なるのはワクチンや特効薬がまだ存在しないこと。解熱剤や咳止め薬などの対症療法に頼らざるを得ないだけに厄介だ。

 新型コロナ禍で思い知った通り、感染症は人流の活発化が大好物。春節の大型連休は今月28日から始まり、連休中の海外旅行先は日本が人気だ。日本国内では感染者数が過去最多に達するほどインフルが猛威を振るう最中、国外からの厄介ウイルスの“上陸”には神経をとがらせたくもなる。

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「とんねるず」石橋貴明に“セクハラ”発覚の裏で…相方の木梨憲武からの壮絶“パワハラ”を後輩芸人が暴露

  2. 2

    フジ火9「人事の人見」は大ブーメラン?地上波単独初主演Travis Japan松田元太の“黒歴史”になる恐れ

  3. 3

    PL学園で僕が直面した壮絶すぎる「鉄の掟」…部屋では常に正座で笑顔も禁止、身も心も休まらず

  4. 4

    石橋貴明のセクハラに芸能界のドンが一喝の過去…フジも「みなさんのおかげです」“保毛尾田保毛男”で一緒に悪ノリ

  5. 5

    三浦大知に続き「いきものがかり」もチケット売れないと"告白"…有名アーティストでも厳しい現状

  1. 6

    松嶋菜々子の“黒歴史”が石橋貴明セクハラ発覚で発掘される不憫…「完全にもらい事故」の二次被害

  2. 7

    伸び悩む巨人若手の尻に火をつける“劇薬”の効能…秋広優人は「停滞」、浅野翔吾は「元気なし」

  3. 8

    今思えばゾッとする。僕は下調べせずPL学園に入学し、激しく後悔…寮生活は想像を絶した

  4. 9

    フジテレビ問題「有力な番組出演者」の石橋貴明が実名報道されて「U氏」は伏せたままの不条理

  5. 10

    下半身醜聞の川﨑春花に新展開! 突然の復帰発表に《メジャー予選会出場への打算》と痛烈パンチ