東京計器 安藤毅社長(6)国から157億円の一括返還を求められ会社に大激震が

公開日: 更新日:

 製造業という自分たちのなりわいを考えたとき、新製品を開発して、新しい収益源に育てていくというサイクルは、どうしても止めたくない。だが利益を上げていない会社は、開発に大きな投資を割くことはできない。

「未来に向けた投資のタネを生み出すために、今はコストカットや効率化を辛抱してほしいと、従業員に話していました」

 こうした努力の甲斐あって、翌年どうにか黒字となり、黒字を維持しながら4年ほどかけてこの会社の経営を再建。安藤氏は本社の社長室に戻ることになった。

 ところが安藤氏が離れた後に再び経営が不安定になり、2010年、結局この会社は東京計器本体に吸収合併されることになった。

 この吸収された技術メンバーが、新しい事業のタネを創り出していくストーリーは、回を改めて紹介しよう。(つづく)

(ジャーナリスト・五嶋正風)

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    氷川きよし再始動で囁かれるファン離れ“2つの理由”…救いは「信仰」仲間からの強力支援

  2. 2

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 3

    尾行、妨害、不倫、元女性誌編集長…松本人志vs文春の裁判がスゴいことになってきた

  4. 4

    大谷が2026年WBCを辞退する可能性…二刀流継続へ「右肘3度目手術」は絶対避けたい深刻事情

  5. 5

    ソシエダ久保建英のレアル復帰は「完全消失」…エムバペら《新銀河系軍団》に割って入る余地ゼロ

  1. 6

    渡部建はキスなし即ベッド“超自己中SEX” 元カノ女優が激白

  2. 7

    創価学会・池田大作名誉会長が芸能人に与えた多大な影響 久本雅美、ナイツ、石原さとみも“ガチ信者”

  3. 8

    悠仁さまの筑波大付属高での成績は? 進学塾に寄せられた情報を総合すると…

  4. 9

    元バレー日本代表・狩野舞子が女性から総スカン…度重なる“匂わせ”でジャニオタまで敵に

  5. 10

    離職後、定年後は何をしたい? 第2位「まだ考えていない」…では第1位は?