オザキフラワーパーク 尾崎明弘社長(1)買える植物園の異名を持つ巨大園芸店
「手に取りにくくて、買いづらい」と、一部の常連客からの苦情もあった。会長を務める父も大反対で、「元に戻すように」とスタッフに命じる。
新たな陳列方法に手応えを掴んでいた尾崎は、父の反対も意に介さなかった。
「会長には、『はい、分かりました』と言っておけ。でも、絶対、『戻します』とは言うな」
尾崎の読みは見事に当たり、目に見えて売り上げがアップしていく。こうして観葉植物コーナーのジャングル化が、その後のV字回復の起爆剤になったのだった。 =つづく
(ジャーナリスト・林美保子)