エルテス 菅原貴弘社長(1)ネット炎上はこうして起きる! “鎮火”に向けたデジタルリスク対策
製品やサービスの不手際や不祥事、ユーザーのいたずらなどが、SNSなどで瞬く間に知れ渡ってしまうネット社会。こうした“炎上案件”でひとたび対応を誤れば、企業経営に大打撃を与える恐れもある。エルテスはそんな炎上案件をネット上でいち早く探索し、鎮火に向けた対応策の指南まで提供する、デジタルリスク対策を展開している。東大中退で同社を起業したという代表取締役の菅原貴弘氏に、同社はいかにデジタルリスク事業の旗手へと至ったのかを聞いた。
まずはエルテスが、どんなやり方で炎上対策に取り組んでいるのかを見てみよう。
契約企業に関するネット上の書き込みを、AIを使った探索システムが24時間体制で分析。炎上につながりそうなものを自動的に見つけてくる。「こうしたシステムの欠点は、エラー情報が多いことです」と、菅原氏は語る。
そこでエルテスでは、システムの探索結果を、担当者が約4時間に1回、目視でチェック。その上で本当に炎上につながりそうな書き込みだけを契約企業に報告するという。
この「4時間」というのが、同社のこれまでの経験から導き出された、炎上対策のミソとなっている。